司会の力量で結婚式は大きく変わる
こんにちは。
ウェディングを中心に活動しているフォトグラファーの高野です。
今は千葉県の南流山駅近くにある事務所兼プチスタジオでも撮影をしており、スタジオ撮影としても対応しております。
シンプルだからこそ残せる雰囲気や表情があるので、ぜひそうした写真も検討してみてください!
ウェディング以外にも、家族写真や企業写真、フード写真など多岐に渡り対応しておりますので、何か気になればお気軽にご連絡ください。
LINE@でのお問い合わせも大歓迎です。
さて、今回は結婚式の披露宴に必要な司会者という役割について書いていきたいと思います。
タイトルは少し仰々しく書いてますが、あながち誇張というわけでもないなと思っております。笑
結婚式の披露宴では司会の方がいらっしゃって、その方の声で進行が進んでいきます。
中座や余興のタイミングも会場と司会の方がやりとりをして、タイミングを作り出してアナウンスをしてくれます。
新郎新婦やゲストは司会者の方の合図で、動いて結婚式を進めていきます。
あまり当日は注目はされないかもしれませんが、結婚式の司会者の方の役割はかなり重要で、それによって新郎新婦やゲストの満足度が変わってきます。
結婚式の司会者でレベルが低いとは
今までフリーランスカメラマンとして、様々な会場で結婚式の撮影をさせて頂いております。その中で多くの司会者さんを見てきました。
自分が今まで見てきた中で、別の司会の方であればもっとうまく進行できたのではないかと思うことも0ではありません。
司会者さんはフリーランスでやられている方もいれば、結婚式場の提携企業に所属している方もおり、色々な種類の司会者さんが存在します。
フリーランスでやられている方は、比較的自分の強みや特徴をおさえてPRしており、新郎新婦が持ち込みとして依頼できるので、信頼関係はある状態です。
提携先に所属されている司会者さんでも、通常新郎新婦と打ち合わせをして、進行のすり合わせなどを行いますので、そこでどんな方かの確認はできます。
ただ、どんな方かわかっても、どんな司会をされる方なのかはわかりませんよね。
司会は読むだけではなく、場の流れをよく読み、適切なタイミングで、適切なトーンで進行していく必要があります。
もし可能であればその司会の方が今まで担当された動画などを見せてもらえるか確認してみてください。
さて、どんな司会者の方がちょっと残念だなと思ったのかこちらに書いていきたいと思います。
ただ原稿を読むだけ
一番わかりやすく「もうちょっと準備してきて欲しい」と思うのは、こちらです。
ただ用意した原稿を進行表にそって読む方がいらっしゃいました。
それで進行表通りに進んでいけばもちろん問題ないですが、結婚式の当日のスケジュールは予定通りに進まないことがほとんどです。
台本にないこともフォローするように話したりすることで、場の空気をやわらげスムーズに進行させる役割も司会者の役割としてあります。
例えばですが高砂でゲストの方々とワイワイ写真を撮ったり歓談をしていたりする状況の中、「これから新婦はお色直しとなります」というように一気にズバッとアナウンスしてしまう方などです。
高砂にゲストが1組しかいなければ、問題ないのかもしれませんが、高砂前に何組も待っている中でいきなりそのアナウンスは優しくないなと思ってしまいます。
せめて、次のグループの方や並んでいる方の撮影がおわってから、というようにアナウンスするのが最低限だと思います。
高砂での集合写真に時間がかかるということは、ある程度予想がつきますので、司会者の方から高砂で写真を撮っておきましょうというようなアナウンスをして、早めにゲストの方に高砂に向かってもらうということも出来ます。
進行表の時間にあわせて動けるように、こうした裏の部分で調整できるように目の前で起きていることをしっかり見たり、あらかじめ予想しておくことが出来ていない司会者さんは少し残念だなぁと思ってしまいます。
準備していた言葉以外言えない
何かイレギュラーなことが起きたときに、場をうまく繋げずに黙ってしまったり、何度も同じセリフを言う方がいらっしゃいます。
日本の結婚式では、時間が細かく決まっており、後に別の結婚式が入っていたりするような大きな会場だとなおさらタイムスケジュールはギリギリです。
もう少し余裕をみてスケジュール考えれば良いのにと思いながら、なぜこうしたことが解消されないのかはわからないので勉強しておきます。笑
「ただ原稿を読むだけ」でも書きましたが、結婚式がオンタイムでスムーズに進行表通りにいくというのは正直あまりありません。
新郎新婦の準備で時間がかかってしまう場合もありますし、ゲストの方が遅刻してスケジュールに影響がでることもありますし、お手洗いなどにいっているゲストが多くて進められないという状況もあります。
そうした予期せぬ出来事でスケジュールに変更がかかったときに、ゲストや新郎新婦に不安をさせないように、かつ状況を伝えるような能力がある人は司会者さんとしてレベルが高いと思います。
たまに司会者の方が場をうまく繋げずに、沈黙が数秒流れるということを経験しましたが、なんともいえない空気でした。
こうしたアドリブ力は必要だと思います。
同じウェディングの関係者としては、本来の進行の時間で進まないときにうまく繋げるかどうかは結構印象に残ります。
意思疎通が出来ていない
新郎新婦のお家の事情によっては、旧姓では読んで欲しくないということや、プロフィール紹介でここは言わないでほしいということがあると思います。
プランナーさんとの打ち合わせの際に伝えていたり、司会者の方との打ち合わせの際に伝えていても、当日それを言ってしまい新郎新婦が最終的に嫌な気持ちになってしまう場合もあります。
最近の大きなニュースだとこのメルパルク仙台では「旧制でアナウンスはしないで欲しい」という打ち合わせでの内容だったにも関わらず旧制でアナウンスしてしまったということも一因になって炎上騒動に繋がりました。(この件は司会者の方のこの対応以外でもお粗末な点が色々と情報として流れてきました)
実際に自分が担当した新郎新婦の方からも「ここは言って欲しくないと伝えていたことを言われてショックだった」と当日に相談の連絡をいただいたこともあります。
これは司会者どうこうよりも、接客業としてやってはいけないことですし、大前提ですよね。
漢字が読めない、よく噛む
これに関しては、もうすぐに想像できるかと思いますが、あまり良い雰囲気にはならないですよね。
なぜ漢字の読み方の確認をしていなかったのか、こんこんと説教したくなります笑
体調によっては、噛むということは人として仕方ないことかもしれません。
毎日TVで話しているアナウンサーの方もたまに噛むくらいですからね。
ただ、司会者の仕事はきちんと伝わる言葉で、伝わるトーンでアナウンスしていくことがベースにあります。
噛んでしまってもすぐに取り返すように、雰囲気を壊さずに伝えることができるのがプロです。
噛んで焦って、また噛んでとなるとプロとは言えないと思っています。
司会者にはお金を支払っている
最低でも今書いた内容のことをしっかり対応できるのがプロの司会者の技術と役割だと思っております。
ご友人などに司会をお願いしているのであれば、このあたりはそこまで気にならないのかもしれません。
うまく話せなかったとしても、友人という間柄でいじったり面白くすることはできて、場の空気はむしろ和やかになるでしょう。
しかし安くないお金を払って「プロ」にお願いしているのであれば、ここの技術やアドリブ力は無視できない部分です。
進行がスムーズにいくように、ゲストに存分に楽しんでもらえるように、臨機応変に動くことができないとプロとは言えないと思います。
新郎新婦のみなさんには、司会をするにもレベルがあって、それによって結婚式の雰囲気が変わるということを知っておいて頂きたいです。
知っておけば、結婚式の打ち合わせのときに、その司会者のサンプルを見たり、フリーランスでやっている方を手配するなど選択肢を増やすことができます。
レベルの高い司会者はいる?
レベルの高い司会者もいます。
どういったものがレベルが高いのかというと、上で書いたようなことの真逆のスキルを持っている司会者の方です。
もちろん会場に来られているゲストの方の雰囲気や年齢層に合わせて対応しているということがベースにあります。
読むだけではなく盛り上げる
司会者の方の声の抑揚で、会場のテンションは大きく変わります。
読むだけではなく、うまいこと煽ったり、ゲストの方を巻き込んで会場を温めて進行を続ける司会者の方はレベルが高いです。
進行のアナウンスをする前に、まずはフリートークで場を繋ぎ、ゲストや新郎新婦の注意を一旦自分にひいてから、次の進行に繋げます。
そうすると自然と次の進行にスムーズにいけます。
タイムスケジュールがカツカツで、司会の方が焦ってしまう気持ちはわかります。
ですがその一瞬である程度余裕をもって対応できるかどうかがレベルの高い/低いの境だと思います。
アドリブが効く
上の「読むだけではなく盛り上げる」とほぼ同じ内容になってしまうかもしれませんが、何かあったときにアドリブできちんと場を繋げることができる司会者の方はレベルが高いです。
ケーキカットやファーストバイトで、うまくいかずに少しもたついてしまうこともあります。
そのときに何回もファーストバイトの意味を説明している司会者の方がいました。
まわりはほぼ誰も聞いておらず、ただガヤガヤして終わってしまいました。
ガヤガヤして盛り上がっているので、まだ雰囲気は壊れずに進むことができましたが、うまく進まないときにアドリブで場を繋ぐ能力があるのは大事だなと痛感した出来事でした。
もともと進行上にある言葉を言うのは、正直誰でもできます。
そこから一歩踏み込んでアドリブや、その司会者さんらしさを出してくれる方は本当のプロフェッショナルだと思います。
会場の空気を読む
会場の空気を読むというのはどういうことかと言うと、今会場は何に注目されていて、どこで盛り上がっていて、何を待っていて、何が必要なのかをいうことを理解しているということです。
これは司会者の方だけではなく、カメラマンにも言えることですが、会場の雰囲気含めて全体を理解しておく必要があります。
盛り上がっている最中に、もろもろの説明だけをしても誰も聞いていないことがほとんどです。
盛り上がっている部分のテンションを必要以上に下げることなく、滞りなく進行できるのかという点で司会者の方の力量がわかってきます。
おすすめの司会者の方
今まで色々な会場に入ってきましたが、フリーランスで活動されている司会者の方で個人的におすすめの方を紹介したいと思います。
この方と一緒に現場に入ったのは2回ですが、親族、ゲスト、新郎新婦の評価はかなり高く、その場でファンを作り次の仕事もそこで決めちゃうような方です笑
司会の方の中では少し異質な存在かもしれませんが、アドリブ力、対応力、盛り上げる力などは間違いなくプロです。
その方は 佐藤タカヒロさんです。インスタグラムはこちらです。
どういった方かというと、オネエの司会者です。笑
そのキャラクターと親しみやすさから場の空気を壊すことなく、作り上げ、盛り上げるときには一気に盛り上げていきます。
この方が司会をするだけで、その場にいる全員が笑顔になります。
これはそうそうできることではありません。
どうしても司会者でベテランの方ですと、声質が良いなどの特徴はありますが、少し硬くなってしまっていることが多いです。
キャラクターと実力がずば抜けているので、この方に任せたいと心から思える方です。
会場によっては、司会者の持ち込みが厳しいところもありますので、海外挙式で1.5次会を日本でやられる場合、2次会をやられる場合は是非検討してみてください。
まとめ
司会者の方はそこまで当日に関係なく、レベルはさほど変わらないと思っている方もいらっしゃったのではないでしょうか?
実際は司会者の方の力量次第で、場の雰囲気は大きく変わりゲストの方や新郎新婦本人たちの満足度も大きく変わります。
披露宴会場で司会が決まっているということであれば、司会者の方はこういう方が良いとプランナーさんにしっかりと伝え、少しでも希望が通るように言って欲しいこと、言って欲しくないことを伝えて共有してくださいと念を押しておいた方が良いです。
司会者は本当に目立ちませんが、当日の式を動かす重要な役割です。
結婚式にこだわりをもって準備している方はこのあたりも念頭において進めてもらえれば、最高の当日を迎えられると思います!
何か不安なことや気になることがあれば、こちらのコンタクトページもしくはLINE@からお気軽にご連絡ください。