バウリニューアルって?別にやる必要はない?

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ウエディングをメインに撮影しているフリーランスカメラマンの高野です。

今まで色々なウエディングの現場に行きますが、中でもバウリニューアルの撮影も何度か経験があります。

今回はそんなバウリニューアルということを記事でまとめていきたいと思います!

バウリニューアルとは

バウリニューアルはあまり聴き馴染みがない言葉ですが、日本でもやられている方も増えてきているように思います。

英語で書くとVow Renewalです。Vow(誓い)をRenewal(あらためて)という意味になります。

具体的にどういうことかというと、結婚してから何年、何十年か経ったあとに、あらためて2人で誓いを行う儀式・セレモニーのことです。

特に何年を期にやるものという決まりはありませんので、2人や家庭のタイミングをみて決めていきます。

肌感覚ですが、10年記念などで行われることが多いような気がします。

どこでやるものなのか

これも特に決まりはありません。

2人が結婚式をあげた会場でやっても良し、当時憧れていた会場で行うも良し。

海外旅行のついでに海外の式場であげるのも良しで、ここでやらなければいけないということもありません。

2人で予算や行きたい会場などから選んで決めてもらえればと思います。

どういった服装でやるのか

バウリニューアルでやられる方で多くの方は、実際のチャペルで改めて誓いをたてますので、ドレスとタキシードを着ていることがほとんどです。

会場によっては他の衣装でもOKかもしれませんが、チャペルを使う場合にはやはりドレスとタキシード が場の雰囲気にもあっていて素敵だと思います。

当時は着れなかったカラードレスを着てみたり、ホワイトのウエディングドレスでもデザイン性の違うものを選んでみたりと、結婚式の準備のとき同様にドレス探しをまた楽しんで決めてもらえたら、当日も新鮮で楽しい1日になると思います。

年齢が気になる

なかには、ドレスを着るのは今の年齢だと少し・・・と思う方もいらっしゃると思いますが、何歳になってもドレスを身に纏う女性は素敵だし、綺麗だと思います。

また、男性も普段着ているスーツとは違って、タキシードだと凛々しく格好良いものです。

年齢は気にせずに、着たいドレス、タキシードを選んでみてください。

この意見はカメラマンだからとか、職業柄でとかいった建前のものではないです。バウリニューアルを撮影してきて実際に感じたことです。

披露宴はやるのか

バウリニューアルはすごく端的にいうと、挙式をもう一度して2人の誓いを新たにするということです。

挙式のあとに披露宴のような宴席を設ける必要があるのか気になるかたもいらっしゃるかと思います。

披露宴などの席は設けなくてもまったく問題ございません。

もちろん友人を呼んでパーティーをしたいということであれば、宴席をもうけてみんなで楽しむことも出来ます。

ただ披露宴のような形で席を設けてしまうと、どうしても予算が大きくなってしまいますので、別の会場で食事会という形をとられる方も多いようです。

誰かをゲストとして呼ぶのか

2人だけでやられる方もいらっしゃれば、家族だけを呼んで親族挙式のような形でやられる方もいらっしゃいます。

ご友人を呼ぶ方もいらっしゃいます。2人の周りの環境や気持ちで決めてもらえればと思います。

お子さんがいらっしゃる場合、お子さんと一緒に入場など、お子さんがいないときにはできなかった演出などもできるようになりますので、個人的には家族のみなさんを呼んで、幸せを分かち合って欲しいなと思います。

今までに撮影したバウリニューアル

今までウエディングカメラマンとして活動していく中で、何度かバウリニューアルの撮影をさせて頂いたことがありますので、どんな感じだったのか簡単に紹介できればと思います。

結婚式はしていたそうですが、当時のドレスがあまり気に入るものではなかったという言葉を旦那さんがずっと覚えていて、お子さんがみんな成人した後に、お子さんたちと相談して、奥さんの憧れの場所でバウリニューアルという形でセレモニーを行いました。

奥さんは憧れだったデザインのドレスを着るためにダイエットを頑張って、お子さんたちとドレスフィッティングにいったりと準備も楽しそうに過ごしていました。

当日は本当にドレス姿がお似合いで、かわいくて綺麗で、素敵という以外には表現できませんでした。

ご家族とご友人をお呼びしてのセレモニーだったので、みなさんに見守られながら娘さんと一緒に入場しておりました。それだけでも勝手にグッときていました。

ご友人の方々はチャペルでの参列だけでしたので、セレモニー後はご友人をチャペル外でお見送りして、記念撮影をしました。

ご家族の方は食事会ということで、同じ会場内にあるバンケットで家族だけで披露宴を行いました。

披露宴の最後に旦那さんから奥さんへの手紙があったのですが、何年何十年と一緒にいたからこそ伝えられる思いが本当に素敵で撮影しながら泣いてしまいました。

2人だからこそ乗り越えられたこと、これからも2人だからこそ乗り越えられること、そういったものを改めて伝えていて、そこは混じりっけのない純粋で素敵な空間でした。

やる価値はあるのか

やる価値はあります。

ただ、どうしても場所や衣装などで予算がかかってしまいますので、その辺りをきちんと考えた上で進めてもらえればと思います。

別な場所でやらなくても、ちょっとした記念日に誓いをお互い話し合って確かめあうということも一つのバウリニューアルだと思いますので、それぞれあったやり方で、2人の絆、家庭の絆を強めていっていけたら良いなと思います。

カメラマンからの提案

上に書いたように、どうしても予算がかかってきてしまいますが、ドレスをもう一度着たいなどの気持ちもあると思います。

カメラマンからの提案として、少し予算を抑えた状態でできることをお伝えしたいと思います。

場所に大きくこだわりがないのであれば、ドレス、タキシードをレンタルして、後撮りというような形でスタジオやロケーションで撮影して、家族で食事会というものが一番シンプルで予算的にも抑えられるかと思います。

せっかくドレスを着られるのであれば、きちんと写真や映像に残して欲しいと思っております。

その写真と昔の結婚式の写真を見比べたり、その写真をベースに家族でいろいろと話をするきっかけになったりすることで、家族の中で絆を深められると思います。

バウリニューアルという大きな規模でなくても、一つの家族のイベントとして、結婚10周年でドレスとタキシードをきて写真を残すということでも、結果的に2人の間での認識や誓いをあわせることになると思います。

まとめ

バウリニューアルときくと、きちんとした式場でやらなければいけないと思っていた方もいたんじゃないでしょうか?

バウリニューアルという言葉を分解して考えれば、本質的には2人で誓いを改めていくことですので、肩肘はらずに2人で話し合ってみてはいかがでしょうか。

また、その記念にドレスやタキシードで写真を残すということは、家族内での会話や絆に繋がっていきますし、思い出としてきちんと形に残せますので、そのあたりも考えてみてもらえたら嬉しいです。

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