打ち合わせで新郎新婦に聞く5つの事

カメラマンについて, 写真について, 結婚式準備について

こんにちは。

ウェディングを中心に活動しているフォトグラファーの高野です。

今は千葉県の南流山駅近くにある事務所兼プチスタジオでも撮影をしており、スタジオ撮影としても対応しております。

シンプルだからこそ残せる雰囲気や表情があるので、ぜひそうした写真も検討してみてください!

ウェディング以外にも、家族写真や企業写真、フード写真など多岐に渡り対応しておりますので、何か気になればお気軽にご連絡ください。

LINE@でのお問い合わせも大歓迎です。

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先日こちらの記事で、カメラマンと打ち合わせをするべきとお伝えしましたが、今回は自分が新郎新婦のお二人と打ち合わせをするときに、どんな打ち合わせをするのか、どんな内容を話していて、聞いているのかお伝えできればと思います。

結婚式撮影の打ち合わせで何を話すのか

先日の記事では、こだわりやこういう写真が欲しいなどのリクエストも伝えて欲しいと書いてますが、もちろんそういったことも打ち合わせの中に含まれています。

打ち合わせは大体1時間程度、お時間を頂いて色々とお話させて頂いております。

まったく関係のない話で盛り上がって時間が経ってしまうこともありますが笑

打ち合わせの中で、関係ないと思われるかもしれないことも聞いたり話したりしますが、そんなことはなくて全て必要で全て自分が撮影するときに大切に思える情報です。

結婚式当日の流れ

おそらく打ち合わせという中でみなさんが想像されるだろう内容かと思います。

こちらは当日の立ち回りに絶対必要な情報になりますので、確実に確認します。

当日は何時にお二人は会場に入って、何時からメイクに入って何時からメイクルームにカメラマンが入れるのか、挙式前にロケフォトなどはできるのか、親族紹介・リハーサルはどこでやるのか、など細かく確認させていただきます。

お二人にはプランナーさんとのやりとりで決まった進行表を持ってきて頂ければと思います。

その進行表を見ながら確認させて頂いておりますので、お二人は進行表さえあればこの点に関しては確認がスムーズです!

打ち合わせ当日にまだ進行表ができていない場合は、後日写真かPDFで送って頂ければ助かります。

このスケジュール確認の中ではまずお二人の入り時間とお支度完了の時間がわかればなんとかなりますので、そこだけでも覚えておいてきてもらえると・・・笑

(2020年12月時点)今はコロナ禍ということもあり、できる余興などは限られてしまうかもしれませんが、余興などをされる場合はその内容とどのくらいの時間をやられるのかを確認させて頂いております。

サンプライズでこういうことやりたいという場合は、こっそり個別にご連絡ください!全力でバックアップ・サポートさせていただきます!

当日の流れをお話していく中で、お二人の中でも当日の流れがおさらいすることになるので、この打ち合わせがおわると当日のイメージがもっとクリアに出来ている状態になれます。

どんな写真が好きか

ある程度好みの写真があるから、自分のようなフリーランスのカメラマンにお問い合わせを頂けているということで、自分が撮影している写真と好きな写真に差はあまりないと思います。

ですが、あらためてどんな写真が好きか聞いています。この質問で仕上がりなどの写真の雰囲気はもちろんですが、どことなく2人の憧れやイメージがわかるので聞いています。

よく例えで聞いている質問としては映画はストーリーを抜きにして、邦画と洋画どちらが好きか?という質問です。

これはどんな意図があるかというと、同じラブストーリーだとしても邦画は全体的に明るく、影がないシーンが多いです。どのシーンも見えないということがなく、どんなに暗くても背景など含めて全て認識できる程度の明るさで作られています。

逆に洋画の場合は、暗いシーンなどは本当にまっくらで何も見えないような絵作りであったり、影があってもおかまいなし、むしろ影多めで肉眼で見たままに近いような仕上がりになっています。

もちろん全ての映画がそうというわけではなく、それぞれのストーリーなどによって違いは出てきますが、おおまかに違いをわけるとこんな感じかなと思います。

なぜこんな違いがあるのかなどはまた別の機会に話すとして・・・笑

映画でも日本と海外では全く絵作りが違く、雰囲気は大きく変わります。身近でわかりやすい比較がこの映画だと思いますので、こうした質問をさせて頂いております。

邦画のような全体的に明るいかわいい雰囲気の写真が欲しいのに、影が残っている格好良い雰囲気の写真しか撮ってもらえないとなると、どんなに良い写真でもご依頼頂く2人には響きません。

どんなテイストが好きなのか、どんな雰囲気に憧れがあるのか、そういったことを聞きながら会場での2人をイメージしています。そこからこういう写真は会場のここで撮影はどう?という提案につなげることも出来ますので、大切なポイントだと思っています。

2人の馴れ初め、性格について

どこで出会って、何年付き合って入籍をしたのか(するのか)といったことだったり、印象に残っているデートや喧嘩したこと、好きなところや大事にしていることなど、2人の過去をベースに、どう二人で時間を過ごしてきたのかお聞きしてます。

恥ずかしくて言いたくないこともあると思いますので、無理に答える必要はありません。教えてもらえる範囲で色々と二人について教えてもらっています。

写真に2人の馴れ初めは関係ないと考える方もいらっしゃると思いますが、Aire worksとして2人の空気感やゲストとの空気感を写真に残すということを大事にしておりますので、ここは聞いておきたいポイントです。

2人を知ることでより踏み込んだ写真が撮れたり、2人の動きの予想ができることで、「らしい」写真を残すことができます。

価値観や過ごしてきた時間の大切など、改めて2人の中でも共有しておいてもらいたいという気持ちもあります。そうした価値観や過ごしてきた時間が積み重なって今になっていますし、今後も同じように積み重なっていきますので、そのベースを結婚式という節目に認識して欲しいと思っています。

2人の将来について

2人のこれからについても教えてもらえる範囲で教えてもらっています。

どんな家庭を作りたいのか、どこに新婚旅行にいきたいのかなど、近い将来どういう風に過ごしていたいかなど聞いております。

2人がどんな事を楽しみにしているのか、どういった将来を想像しているのかなどを教えてもらうと過去の2人の情報と合わせて2人それぞれの人柄や軸などを少しでも知っておきたいと思っています。

今の時代、綺麗な写真を撮るだけであればスマホでもある程度は撮れますし、ちょっと高いカメラを買えば誰でも撮れる時代です。もちろん結婚式の撮影ということについて技術も必要ですが。

自分はそこに至るまでの2人の思いも、これから期待していることなど2人の人間性を含めた写真を残したいと思っています。

だから色々な質問をすることで少しでもそこを理解できるように、少しでも2人らしい空気が作れるようにしています。

結婚式のこだわり

結婚式のどんなところにこだわっているのか、何かテーマを決めているのか、どういったことをしたいのかなど、結婚式に対する二人のそれぞれの考えを教えてもらいます。

写真を残すにあたって、こだわっている部分はどうしても残したいという気持ちがありますので、そこを知っておかないと軸がブレてしまうような気がします。

こだわっている部分を知ったつもりで撮影することは、こちらの独りよがりになってしまいます。

どういう結婚式なのか、どういうテーマなのか、どこにこだわったのかを全て理解した状態で当日を迎えたいのでこういった内容もお聞きしております。

なんでドレスをこれにしたのか、なんで装花の色はこの色なのか、そうした一つ一つのこだわりを知りたいです。

ドレスはその日が終わったら着る機会がなくなることがほとんどですし、装花もその1日がおわると全く同じ状態の会場を見ることはできません。どこにこだわりをもって、どこを大切に思っているのかを知ることで、その思いをこめた写真を残すことができます。

新郎新婦の内面をカメラマンが知る大切さ

どんな写真が欲しいのかだけ聞けば、撮るべき写真などはわかるので、それだけでも良いような気がします。

ただ、それ以外の部分が実はとても大切で、二人の内面を知ることで撮れる写真が変わってきます。

それは目に見える形でわかる場合もあれば、カメラマンだけしかわからないものかもしれません。
ですが、確実に変わります。

二人のことを知っているからこそ、「あのゲストが来たときにはこういった行動をするだろうな」「ここで新郎さんが新婦さんに気を遣って声をかけるだろうな」「中座で退場するときはおじいちゃんに一言伝えにいきそうだな」といった予想ができます。

目の前で何か良い瞬間が生まれてからカメラを構えては正直間に合わないことがほとんどです。

あらかじめ予想をすることができれば、その瞬間が生まれても対応してきちんと残すことができます。

また、二人と打ち合わせで会話をした中で、「初めまして」の空気感がなくなるので、一歩距離感の近い写真を残すことができます。

この一歩の距離感で写真の雰囲気も大きく変わると考えています。
ご親族の方や、ご友人が撮影したときの表情と、はじめましてのカメラマンが同じ場で撮影したとき、カメラに向ける表情って変わってきませんか?

少なくとも自分としてはまったく知らない人に撮影されるとなると、笑顔にはなれないですし、笑顔を作っても頬の肉が固まって不気味な表情になってしまいます笑

カメラマンという立場から、ご友人などの立場に一歩近づくことで、より二人らしい自然体を残せると確信しております。

なぜこういった打ち合わせをするようになったのか

まだアマチュアのときに友人の結婚式にゲストで行きながら、当時もっていた一眼レフカメラで撮影をして写真をプレゼントしたとことがありました。

友人には、「プロの撮ったやつよりもこっちの写真のほうが好き」と言ってもらいました。

技術的にはまだまだ未熟でピントなども合っていない写真があったにも関わらず、自分が撮影した写真の方が好きと言ってくれたのです。

今考えてみれば、お世辞で言ってくれた可能性も多いにありますが、その当時はその感想が嬉しくて嬉しくて、なんで自分の写真の方が良かったんだろうと考えました。

友人という距離感だからこそ、近づいてふざけた話をしながら撮影できたり、あいつの性格だからこうするだろうなという予想が出来ていて、それを残すことが出来たからだと考えがまとまっていきました。

そういった考えを持った状態で他の友人の結婚式でも同じように友人として撮影をしました。そのときも「この写真好きだわー」など色々と喜んでもらえて、関係性が写真に出ると確信しました。

そのことから、プロカメラマンになったときに、依頼を頂いた方との距離感を友人や親族の方に近づけるために、二人のことを表面的にではなくきちんと知ろうと決めました。

二人の人となりを知って、一歩近づいたスタンスでアプローチしていき、カメラマンらしさを写真に入れることで、結婚式の写真は成り立つと思います。

カメラマンのことを知ってもらって、お二人にとって少しでも身近な存在になれればと思っていますので、打ち合わせのときには自分のこともお話させて頂いています。

聞きたいことがあればプライベートなことでもなんでも答えてますので、少しでも興味をもってもらえたら嬉しいです!

まとめ

カメラマンとの打ち合わせって何話すんだろうと思う方に少しでも参考になれば幸いです。

打ち合わせのときには、このシーンでこの写真を残したいというリクエストももちろん大歓迎です。
こういった写真って撮れる?などの疑問も大歓迎です。

お二人が写真のことは安心して、当日は気にせずに思いっきり楽しめるように、全力でサポートさせて頂きます。

色々とくだらない会話もしながら楽しく打ち合わせできればと思います。

打ち合わせでは自分はひたすら楽しくて笑ってる気がします笑

結婚式の準備はワクワクしながら楽しく進めていくものです。かしこまらずに楽しく進めていきましょう!

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