友人に結婚式の写真を頼むのはアリか、ナシか
結婚式では、お二人の衣装(ドレス・タキシード)やヘアメイク、装花、料理、演出、ブーケ、写真、映像など、色々なところにお金がかかってしまい、考えている予算よりもオーバーしてしまうこともあるかと思います。
そうしたときに少しでも予算を抑えるために、もう一度全てのものを何かクオリティを落とさずに代替品がないのかと探される方もいらっしゃいます。
装花のボリュームを少し抑えてみたり、演出を一つ削ったり、ドレスを探し直したりされる中で、写真や映像を業者に頼まず、趣味でカメラをやっている友人にお願いしてみようと考える方もいらっしゃいます。
写真や映像を頼まず、友人にお願いするとなれば、予算面でいえば数十万円は浮きます。
撮影してくれた友人にある程度の謝礼を払ったとしても、かなり削れることになります。
まずプロカメラマンという立場では、結論として友人にカメラマンをお願いすることはオススメ出来ません。
ただそれでも友人にお願いしたい、友人のクオリティが高いのは知っているから大丈夫と考えられている方もいると思うので、こちらを参考にしてもらえればと思います。
友人に頼む場合のメリット
- 謝礼を払ったとしてもコストが抑えられる
- 距離感の近い写真が残せる
- 気を使わないで、撮影をお願いできる
友人に頼む場合のデメリット
- 撮影のクオリティが保証されない
- 式場のルール、マナーを知らない
- その友人が食事やお酒を楽しめなくなってしまう
おおまかにメリット、デメリットをまとめるとそれぞれ3点ずつあります。
ここからどういうところがメリット、デメリットなのか詳しく説明していきます。
メリットについて詳しく
謝礼を払ったとしてもコストが抑えられる。
こちらはそのままの意味でコストダウンができるというメリットです。
式場のプランだと20万円はかかってしまうこともありますし、30万円~40万円というプランがあるのも事実です。
ご友人に謝礼として数万円お渡ししたとしても、10万円以上は確実に予算を抑えることができます。
距離感の近い写真が残せる
近い関係の人だからこそ、リラックスしてカメラを見れたり、友人に促されて変顔や明るい雰囲気の写真を残すことができます。
その日「初めまして」のカメラマンの場合、なおさら緊張や遠慮が出てなかなか思い切った表情は出来ないですよね。
さらに友人が他のゲストの方々とも関係がある場合、その方達の自然な表情や盛り上がっている瞬間を残しやすいです。
気を使わないで撮影をお願いできる
仲の良い友人がカメラマンをやってくれているからこそ、「これ撮っておいて欲しい!」「こっち来て集合写真撮って!」など、気軽に声をかけられます。
すでに関係が出来ているからこそ、気軽に色々とリクエストが出せるのは大きなメリットです。
デメリットについて詳しく
撮影のクオリティが保証されない
その友人がカメラが趣味で撮影が得意といっても、風景の写真が得意であればウェディングに関しては得意ではないです。
普段から人を撮っているから大丈夫という方もいると思います。
ただ、その人を撮影するときの環境はどうですか?
結婚式は暗い場所にスポットライトがあたって、設定を即座に変更しないと、写真が真っ白になってしまいます。
逆もあり、明るかった会場が急に暗転することがあります。
複合パターンで明るい会場が暗転して、そこからスポットライトが急に入ってきてという状況の中、新郎新婦は止まることなく動いていることが多いです。
こういう状況だと明るさやピントの調整をその場の判断で瞬時に変える必要が出てきます。
カメラが得意であれば「この暗さのときはこうした方が良い」という仕組みはわかっている方だと思いますが、その仕組みを理解した上で、数秒の間に設定を変えて構図を考えて、ピントを合わせてという瞬発力が必要になってきます。
その瞬発力がないと、ウェディングの撮影はかなり難しいです。
また機材も暗いところでもピントが合わせやすい高級機種や、明るく撮りやすくなる高級レンズ、真っ暗な中でも照らせるようなストロボなどが必要になってきます。
バッテリーの予備やSDカードの予備、カメラの予備も通常プロカメラマンは用意しています。
これは何かあったときにでも撮影ができないという状況を作らないためです。
滅多にありませんが、万が一、カメラに不具合が起きて撮影ができなくなるということも考えられます。
そのときに撮影を続けられるように、もう一台持っているのかどうかはかなり重要です。
*実際に過去に一度だけ不具合が出たことがあります。そのときは3台カメラをもっていたので、1台を交換して撮影中は2台のカメラで撮影を続けることが出来ました。
その技術と機材があって、一定のクオリティが作れますので、「カメラが得意」ということと「ウェディング撮影が出来る」は繋がりません。
式場のルール、マナーを知らない
結婚式の会場に入るのは業者ではない限り、ゲストとして入る以外は経験できません。
いろんな会場の結婚式に参加したことがある、と言ってもあくまでゲストとして。
撮影ということで入るのであれば、知らなければいけないことが多いです。
「ここは入っちゃダメ」「ここは撮っちゃダメ」というルールがある場合もあります。
それを理解していないと、会場に迷惑がかかってしまいます。
例えば友人に写真をお願いしていて、会場にはビデオだけお願いしていたとして、友人が頑張ってくれて色々動き回って撮影していても、会場のビデオカメラマンに被ってしまっていたりすると、ビデオにお二人のシーンが映らないということも考えられます。
プロはお互いに打ち合わせをして「どっちがどこで撮影して」という認識を持つようにしていて、そういったリスクを避けています。
そういう知識がないとコミュニケーションも取れませんので、写真もビデオもちゃんとしたものが残らなかったという状況になることも考えられます。
その友人が食事やお酒を楽しめなくなってしまう
「式場のルールも問題なく、ウェディング撮影の腕が問題ない」ということでお願いしたい!と思っても、一度この友人のことについて考えてみてください。
挙式・披露宴がはじまってしまったらカメラマンは一瞬たりとも気を抜くことが出来ません。
食事を食べている最中に、トイレに行っている最中にサプライズで余興が始まってしまったら、撮れないシーンが出てきてしまうからです。
お酒は飲んでしまったらまともに撮影できなくなるかもしれません。
そうすると、頼まれた友人は同じ卓のほかのゲストと乾杯してお酒を飲むことも出来ませんし、食事も食べている時間はありません。
せっかく休日に結婚式に来てもらって何一つ楽しんでもらえずに撮影を頑張ってもらうというのは、少し寂しい気がします。
撮影は適当で良いから楽しんでね!と言いたくなる気持ちはわかります。
ただ、ウェディングという一生に一回の機会に撮影をお願いされたら、適当になんてことは出来ない方がほとんどです。
もし、それでも撮影したいという友人であれば、謝礼とは別に美味しいご飯やお酒をご馳走してあげたり、プラスアルファでお礼をしてあげて欲しいと思います。
もし友人に依頼して失敗されてしまったら
上で書いたようにメリット・デメリットがあるわけで、それを知った上でも友人に依頼し、頑張ってもらった。
だけど、写真の出来がイマイチ好きじゃない。あのシーン撮れてない。と思ってもそれを友人に伝えられますか?
仕上がりの編集が好みじゃなければ、再編集してもらえれば納得できるかと思いますが、撮れていないという状態の場合、どうすることも出来ません。
その友人に伝えたくても言えないモヤモヤが残ってしまう可能性があります。
仮にきちんと伝えたとしても今後の関係に溝が出来てしまうかもしれません。
「あのときプロに頼めばよかった」
少しでもそう思ってしまいそうであれば、友人には食事やお酒を楽しんでもらって、タイミングがあえば友人でしか撮れないお二人の表情やゲストの写真を撮ってもらいましょう。
ゲストで来る友人にも楽しんでもらいつつ、不安なことはなるべく無くして思いっきり結婚式を楽しめるように、考えてもらえればと思います。
何か些細なことでも疑問や、気になることがあればお気軽にご連絡ください。
LINE@でも受け付けておりますので、連絡しやすい方で連絡頂ければと思います。