ウェディングに合理性を求める?
こんにちは。
ウェディングを中心に活動しているフォトグラファーの高野です。
今は千葉県の南流山駅近くにある事務所兼プチスタジオでも撮影をしており、スタジオ撮影としても対応しております。
シンプルだからこそ残せる雰囲気や表情があるので、ぜひそうした写真も検討してみてください!
ウェディング以外にも、家族写真や企業写真、フード写真など多岐に渡り対応しておりますので、何か気になればお気軽にご連絡ください。
LINE@でのお問い合わせも大歓迎です。
今回はまこなり社長のYoutubeで結婚式に関する話題が出ていたので、関連動画とともに、ウェディングに携わるものとしての意見をこちらのブログで書いていければと思います!
結婚式は必要ないのか
まず結論から簡単にお伝えさせて頂くと、まこなり社長の言っている事でわかる事も多いですが、全てがそうは言い切れないという事です。
どんな内容なのかはこちらのYoutubeをご覧いただければと思いますが、簡単にまとめます。
まこなり社長が動画で言っていることまとめ
- ご祝儀や衣装で使ったお金を新郎新婦に個人で使えたら出来る幅は広がる
- 金額に見合ったコンテンツではない
- 司会者のテンプレートトーク
- 結婚=幸せの価値観はわけがわからない
- 企業が儲かるから価値観を押し付けてきているのではないか
- 業者が利益を乗せまくったつまらないテンプレートコンテンツ
ざっくりとまとめるとこんな感じです。
まこなり社長も動画で言っているように、個人の考え方ですから、こう思う人もいて良いし、そうじゃない!と反論したくなる人がいても良いと思います。
全て強制でやらなきゃいけない、やっちゃダメということはないですから、自分たちが思う様にすれば良いと思います。
同意できる部分はある
ウェディングに携わるものとして同意できる部分はあるのか。
冒頭の結論でも書きましたが、あります。
どういう部分が同意できるのかというと、コンテンツと金額の部分です。
「あなたたちらしさ」「やりたいことをやれる」「自由に決められる」という言葉を式場が使っていても実際は持ち込みが制限されていたり、持ち込み料金という金額が追加で発生したりと、新郎新婦ベースではなく式場の企業ベースで考えているところが多いです。
またコンテンツも結局は会場のテンプレートにあてはめた内容で、オリジナリティを出せる部分が装飾だけということもあります。
自由に出来るというわりにテンプレートの中でしか選べず、場合によっては後出しのように追加料金がかかってくるのはおかしいと思ってしまいますので、同意できます。
以前こちらの記事でもかきましたが、司会者のテンプレート進行にも納得いかない部分はあります。果たしてそれでプロと言えるのかというレベルの司会者もいるわけです。
こうした部分には同意できますので、このコンテンツに対しての金額とのギャップに違和感を感じつということはあると思っています。
同意できない部分もある
ただ、全てが同意できるかというとそういうわけではなく、結婚式が持つ雰囲気などはやはり他では再現が難しいと思います。
この同意できない部分は、合理性からは離れたもので、人間らしさや感情といった部分がほとんどだと思います。
あの空間にいないと感じられない幸福感や楽しさ、寂しさや切なさ、嬉しさや感動があります。
金額やコンテンツだけで考えたら、結婚式はやらない方が確かに余裕が出来て良いのかもしれません。ただ、それでは感じることの出来ない、目に見えない何かを逃すことになります。
憧れの式場、憧れのドレス、憧れの演出、そういったことも全て感情の部分に訴えかけてくるからこそ、それが実現できたときに何倍もの嬉しさや幸せを感じることが出来ると思います。
結婚式というものは形があるようでない、だけど自分たちで実現できる不思議なものだと思っています。
感情をきっかけに動くことってたくさんあると思います。それは理由があったとしてもうまく言語化ができないもので、感情が動いたからとしか言えないことも多いです。
今はコロナの影響で、リモートでの結婚式ということも徐々に行われているようですが、ゲストの自宅に披露宴と同じ料理が届いて食べられるというサービスもプラン内に入ってきたりしているところもあります。
果たして1人でフルコースを食べて美味しいでしょうか・・・
美味しいとは思いますが、あの実際の現場での臨場感や雰囲気があって、同じ卓に友達や会社の同僚がいるからこそより美味しく感じられるのではないでしょうか。
2人の様子をモニター越しにみながらフルコースを食べるというのは、楽しさや美味しさを感じるということは難しいと思います。
そうしたことも現場でないと感じることのできないものです。
合理性をつきつめると全てAIになる
合理性だけをつきつめたら、正直人間はAIになります。笑
感情は合理的な考えから最も離れたものです。メリットデメリットで全てを考えるのであれば、完璧に計算してくれるコンピューターとなんら変わりがないと思いませんか。
感情的で不合理的な行動が人間らしさで、その感情的なものを形にしているのが結婚式だと思います。
結婚式には人間らしさが詰まっている
上にも書きましたが、結婚式には不合理で感情的なものがたくさんつまっています。言い換えるとかなり人間らしいイベントなんじゃないかなと思います。
本人たちの嬉しい気持ちや楽しい気持ち、ゲストのお祝いしたい気持ちや嬉しい気持ち、親族の寂しい気持ちなど、色々な人の感情が集まって当日の雰囲気を作っていきます。
そうしてオリジナルの雰囲気が出来上がって、その中で過ごす時間は、結婚式をしないと感じられなかったものになります。
笑ったり泣いたりとみんなの感情が表に出てくる機会は、大人になるとなかなかないですが、結婚式の空間はそうした感情でたくさん溢れている空間になります。
そうした人間らしさが詰まった空間で過ごす時間というのは、結婚式を挙げる何よりの魅力で、結婚式をやる大きな理由の一つになります。
結婚式でも改善しなければいけないことは多い
じゃあ、このままの結婚式で良いのかというと、必ずしもそういうわけではないと考えています。
コンテンツと金額に関しては、各式場、各業者がきちんともう一度精査して考えるべきです。
コンテンツ提供の幅と割りの合わない金額、クオリティーの伴っていないサービスへの金額、色々とチグハグなことが起きているのが、今のウェディング業界だと思います。
カメラマンという部分だけで考えると高額な撮影料金でアルバムも仕上がりに2人は満足していないという話は本当によく聞きます。それなのに、外部からのクリエーターはお断りで、結局そのクオリティーで妥協するしかないという状況がまかり通ってしまっています。
他にもドレスの持ち込みに関して扱いがとても雑になっているという現実もあります。持ち込み料を払ったとしてもです。そのんドレスを選ぶまでに新郎新婦の2人がどれほどの時間をかけて、どれだけの期待をこめて、どれだけの憧れを抱いて決めたのか。
そうした気持ちをないがしろにするような人がいる会場もあることは事実です。
そうした姿勢をまずは改善すべきです。人間らしさがたくさん詰まっている素敵な空間に、そうした負の感情は持ち込んで欲しくないですね。。
まだまだウェディング業界は改善すべきところで溢れています。自分自身が全く関係のない業界からきたからこそ、よりそう思います。
きちんと適性なクオリティーのものを適性な価格で。それが当たり前になることを願いながらも、今出来ることはしていきたいと思います。
自分たちらしい結婚式を
一番大切なのは、自分たちらしい結婚式とは何かという価値観を2人ですり合わせていくことです。
合理的だからこれが良い!と思うこともあれば、これはどうしても憧れだったからやりたい!ということもあるでしょう。
そうしたやりたいことなどを一度全て2人で話し合ってすりあわせていってください。おおげさかもしれませんが、こうした結婚式のすり合わせが今後の家族の価値観の基準になっていくと思います。
たくさんん2人の意見を出してできる結婚式が、自分たちらしい結婚式を作っていきます。
今はコロナ禍ということもあり、できることやしたいことへの制限があり決めていくことは難しいかもしれません。
ただ、コロナ禍だからといって出来ないことが増えただけではなく、こうした状況になったからこそ受け入れられるような文化もできてきました。
元々海外では有名で、やられている方も多かったですが、招待状やメッセージ、料理やドリンクのメニューリスト、プロフィールムービーなどを全て自分たちのHPを作り、そこにアップしてURLを送るというものです。
プロフィールムービーなどを作ったけど、小規模にしたからみて欲しい人に見てもらえなくなってしまったりすることもあります。そうしたものをHPのコンテンツとして作っておくと参加できない方にも見てもらえることはできます。
また結婚式当日が終わったあとには、結婚式の写真や動画をギャラリー としてHP上で更新することで、来られなかった方にも楽しんでいただくことが出来ます。それに合わせて御礼のメッセージなどを掲載できるのもHPでの配信の良いところだと思います。
招待状などもHP上で出欠確認をすることで、自分で管理する手間を省けるという点と、直接手に触れる封筒などを送らなくても良いという2つのメリットがあります。
もちろん全てをHPに上げれば解決するというわけでもありませんし、こうした招待状などのペーパーアイテムは実物を見るとやはりかわいいですし、直接手にとってみて欲しいという気持ちにもなります。
全てではなく、一部でもこうしたHPに載せるという選択をすることで、少し作業が楽になったり、コストを削減することができると思います。
今までの常識がコロナ禍によって通じなくなってきている場面もありますので、その中で自分たちらしい結婚式を作るということは難しいかもしれませんが、プランナーやカメラマンなど多くの結婚式を経験している人に相談してみても良いと思います。
まとめ
結婚式をはじめとする、冠婚葬祭は全てに合理性を求めるものではないですが、コンテンツなど中身の部分についてはもっと詰めるべきことが多く、まだまだ改善しないといけないところがあります。
コロナという特殊な状況の中で合理性だけを突き詰めれば、しないで結婚した報告だけで良いじゃんとなるかもしれません。ただ、その判断をきいて「そうしよう」とすぐに納得できる人はどのくらいいるでしょうか。
人間らしい部分は合理性ではなく、感情的などちらかというと不合理のほうに存在していると思います。適度に合理性を持ち込んで、新郎新婦2人の手間などを減らしつつ、楽しい・ワクワクするというものを作っていくものが結婚式です。
コロナという状況が悪い意味で追い風になり、無くなっていく結婚式場もどんどん増えていきます。結婚式という行事が日本が少し遠い存在に感じてしまうこともあるかと思います。それでもこれからも結婚式という文化は無くなっていくことはないです。
無くしていかないために、より良い結婚式という文化にしていくためには結婚式というものを作り上げていく業者側のアップデートが必須になります。
新しいテクノロジーを使うことで、新郎新婦・ゲストに還元できるのであれば導入してみる。それでも違うようであればまた別の方法を考えるなど常に新郎新婦のことを、新郎新婦が望んでいるもの考えて、アップデートしていくことが必須です。
今後もウェディングに携わるものとして、アップデートをし続けながら変えていけるように頑張っていきたいと思います!
こちらにも結婚式の本質について記事を書いておりますので、よければ合わせてお読みください。
お知らせ
先日こうしたお知らせを出させて頂きましたが、追加で以下の対応を取らせて頂きたいと思います!
エンゲージメントフォトの以下プランをご依頼頂いた方は結婚式撮影のご依頼をいただければ、結婚式撮影の金額を一部サービスさせて頂きます。
【エンゲージメントフォト通常料金】
平日:20,000円+TAX
休日:30,000円+TAX
エンゲージメントフォトの通常プランはこちらに詳しく記載しております。
こちらをお申し込み頂いた方は結婚式撮影のご依頼の際に10,000円オフさせて頂きます。
問い合わせフォームもしくはライン@でお問い合わせなど受け付けておりますので、何か少しでも気になることがあれば、こちらから追加してもらえればと思います。